冠婚葬祭入門 新婚心得の巻

新婚旅行のメッカ、南国宮崎。旅館水明荘の番頭木村三平は、やもめ同志の小料理屋の女将正子と組んで仲人をしたカップルが数知れず、冠婚葬祭の世話にかけては天下一品の采配をふるうともっぱら評判である。今日も葬儀屋の啓太と、神主の娘有子の第二の人生の門出を祝福したと思ったら、葬式の知らせが入り、お通夜に飛んでいくといった有様である。三平の一人娘美子は川崎と宮崎を結ぶカー・フェリーのスチュワーデスで、浄観寺住職山下幸道の伜新道と恋愛中だが、やもめの父三平のことを思うと仲々結婚に踏み切れないでいる。

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